乗鞍岳残雪期登山

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 乗鞍岳は夏季にバスで約2,500mの畳平へ行きそこから登る方が多い。安曇野の赤沼ガイドは残雪期にもっと下の方から登ろうと企画し、誘っていただいた。自身はなかったが、行ってみたいという好奇心に駆られ、体力不足におびえながら参加した。

 平成10年3月26日赤沼ガイドの車で、乗鞍高原のキャンプ場へ行き、登山を開始した。1日目時々雪の降る中を歩き、サブガイドに助けられながら小屋にたどり着いた。深い雪の中よく道がわかるものと感心しながら歩いたが、ガイドはGPSを持っており、自信を持って歩いていたとのことだった。

 2日目天体観測所迄上り、そこで装備を着用した。私はハーネスを買った野が夏場だったことで、冬山の防寒着ではハーネスの胴回りが少し不足気味だった。そこから見上げる頂上は3個の円錐形をしていた。真ん中の峰を目指して、ガイドを先頭にアンザイレンでつながって歩き始めた。道らしい道はなく平坦であるが、寒山に凍結しており、アイゼンも役立たないような状況だった。猛烈な横風に飛ばされそうになりながら、ようやく頂上の神社に着いた。

 そこからはすぐ近くに白山が望めた。高いところから白山を眺めることができ感激した。