石垣・八重山諸島

 2013年6月6日~8日 沖縄県石垣島・八重山諸島(西表島・由布島、小浜島、竹富島)へ旅行した。沖縄本島とは一味違う印象であった。

6月6日 石垣島

 (写真左から730記念碑、記念碑改札、市内の風景、市内の旧家)
 石垣島は、沖縄県で本島、西表島に次ぐ3番目に大きな島である。石垣市内は街路樹が亜熱帯植物であり、南国の風情が漂っている。沖縄本島から444kmに対し台湾まで319kmと台湾に近い島である。
 市内の目抜き通りに「730交差点」の記念碑があった。これは、1978年自動車の対面通行を右から左へ変更実施したことを記念して作られたものである。沖縄では自動車の通行が戦前左側通行であったが、戦後アメリカの統治下で右側通行に変えられていたものを、再度左側通行に戻したものである。沖縄県民にとって大きな変更だったことの証であろう。

7日 西表島(いりおもてじま)、由布島、小浜島

  (写真左から仲間川のマングローブ林(2枚)、サキシマスオウノキの根、由布島への牛車)
 西表島は亜熱帯雨林とイリオモテヤマネコで有名になった。石垣島から船で渡り、大原港から仲間川マングローブクルーズ船で仲間川を遡上した。「仲間川天然保護区域」のマングローブ林を見ながら、奥まったところで上陸して大きな平板の根が陸上に表れている「サキシマスオウノキ」の巨木を見に行った。港へ戻り車で由布島へ向かった。道路は舗装された良い道であった。ヤマネコの保護に力を入れており、道路の下にヤマネコが横断するためのトンネルを設けていた。ヤマネコは夜行性であり、時々夜間に車にはねられる事故があるとのことであった。

 由布島は、西表島から約400m離れ水牛車で渡る小島で島全体が亜熱帯植物園になっている。水牛車はパンフレットなどで紹介されているが、牛の足が届く深さの海峡をゆったりとわたる気分は格別である。植物のほか「オオゴマダラ」という大型の蝶等も飛び回っていた。

小浜島はNHKの朝の連続テレビで有名になったところである。島内を観光タクシーで回った。サトウキビ畑の中を行き、テレビの舞台になった「こはぐら荘」、漁港、展望台などを巡った。漁港には東日本大震災の津波で八戸から流れ着いたという小舟が、引き取られずに置いてあった。

 

 リゾートホテル「はいむるぶし」で宿泊した。「はいむるぶし」は浴場などいろいろな施設がそれぞれ独立した建物になっており、プライベートビーチがあった。夜はギター演奏が行われていた。ホテルの車で港へ送ってもらい、港でのんびり船待ちの時間を過ごした,



8日 石垣島、竹富島

 (写真左から石垣島最北端平久保崎、米原ヤエヤマヤシの群落、川辺海岸遠望、グラスボートから見た海底)
 再度石垣島へ戻って、車で観光した。島の最北端の平久保崎へ行く途中玉取崎展望台へ立ち寄ったら、草刈りをしていた人から「さっきカエルを見た、カエルがいるとそれを追ってハブが来ているかもしれない」と言われ戦々恐々しながら車へ戻った。

 玉取崎展望台は陸地が狭くなっているところにあり太平洋と東シナ海が一望できた。最北端の平久保崎では白い灯台がブルーグリーンの海に映えていた。帰り道パイナップルの店があったので買って自宅へ送ってもらった。非常においしいものだった。
 米原ヤエヤマヤシの群落に立ち寄った。ヤエヤマヤシは石垣島と西表島の固有種で天然記念物である。その後川平湾の川平マリンサービスへ行った。そこではグラスボートという船底がガラスのボートで海底を見ることができた。潮の状況から夕刻が良いとのことだったが、時間の都合がつかないことから船を出してもらった。船底から見る海底や泳ぐ魚を見ることができた。
 石垣港離島ターミナルから船で竹富島へ渡った。ここの重要伝統的建造物群保存地域には石垣に囲まれた赤い瓦の家がひっそりと建っている。その中を水牛車で観光した。狭い島であったが趣のある所であった。

 石垣島へ戻ったところで携帯電話がなくしたことに気がついた。帰りの船を待つ間売店の休憩所にいたときに落としたとしか考えられなかったので、売店へ電話をした。すぐに見てくれて、次の船に預けてくれた。港で待っていると、携帯電話を届けてくれた。帰宅後メールで竹富町の観光協会へ御礼のメールを入れたところ、丁寧な返事を頂き島人の人情を感じた。
港の前の「海人」という店で3人の孫に背中に「海人」と白抜きの文字が入ったTシャツを買って空港へ向かった。

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