近郊の紅葉
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(写真をクリックすると拡大されます。)

 
2020年10月末から11月半ばにかけて、日立近郊の紅葉を見に行く機会が続いた。モミジ寺として有名な大子町の道源寺、常陸太田市の瑞龍町の民家のイチョウの巨木、笠間市の稲田御坊西念寺の大銀杏、笠松運動公園、水戸の歴史館などを見てきた。10月18日に花貫渓谷を訪ねたが、未だ紅葉には早かった。再度行こうと思いながら未だ実行できていない。
日によって、時刻によっていろいろな姿を見せてくれる。他にもまだまだ近郊には紅葉の名所がある。

又、以前万葉集の全4500首を読む会に参加していたとき、「万葉集では紅葉は黄葉と表現されている。」との話を聞いた記憶があり、紅葉と黄葉の違いについて調べたことを追記した。

水戸市笠原水源の紅葉
水戸市千波町の逆川緑地の一角に「笠原水源」と言う水戸市の史跡がある。湧水を使った水道で水戸藩第2代藩主光圀公が1663年に完成させた日本で18番目の水道とのことである。10月29日スケッチ会があり訪れた時は紅葉の初めといったところであった。
(笠原水源から逆川緑地を望む)


町屋変電所跡の風景
11月4日常陸太田市町屋町の変電所跡へスケッチ会に出かけた。周囲の山々が紅葉し始めていた。旧変電所建屋の脇に大きなイチョウの木がある。建物の後方に少し見えるのがオオイチョウである。

(旧変電所建屋を含む風景)


瑞龍町の民家のオオイチョウ
11月9日常陸太田市瑞龍町の茨城県特別支援学校付近を散歩した。建物は旧瑞龍小学校で学校付近から大きなイチョウの木が見えたので立ち寄った。民家の庭先にどっしりとしたイチョウの大木が立っていた。




もみじ寺

11月11日大子町の道源寺を訪ねた。もみじ寺として知られたお寺である。一寸前に新聞で紹介された事もあり観光客が大勢来ていた。以前2~3度行った事が有るが、もみじ葉の色はさすがに鮮やかで大子町が奥地である事を示している。
紅葉は赤ばかりではなく、黄色や緑色が混在する事で引き立つのではなかろうかと思わせてくれる。(写真は散策路のモミジ)


西念寺
11月12日笠間市稲田の稲田御坊西念寺と言う親鸞上人ゆかりのお寺へスケッチ会で出かけた。此処は浄土真宗開宗の寺で浄土真宗別格本山でもある。境内のオオイチョウやその他の黄葉は見頃だった。このオオイチョウは葉に実がついている事から葉付イチョウと呼ばれているようだ。
(左から境内のオオイチョウ謹啓と遠景)


里美の里川風景
11月16日常陸太田市大中町のJA里美直売所に昼食のために立ち寄った。裏を流れる里川河畔のケヤキの紅葉が美しかった。

(里川河畔のケヤキ)


久慈町千福寺
11月18日散歩の途中日立市久慈小学校に近い丘の上にある千福寺へ立ち寄った。寺の山門の改修が終わったばかりであったが、境内の紅葉が美しかったので写真に収めた。

(写真は境内のモミジ)


阿漕が浦
11月18日東海村村松の阿漕が浦公園へ紅葉を求めていった。園内は改修整備されていた。此処には大きなモミジやケヤキの大木が有り、紅葉を狙っていったがやや遅かった様だ。

(左からモミジ、ケヤキ)


笠松運動公園
11月19日笠松運動公園のイチョウ並木を見に行った。何度も行っている所であるが、今年は行っていなかった。此処は体育館前のイチョウ並木の他、日本庭園他のモミジ、メイン競技場付近ケヤキ、駐車場のツツジなどの紅葉が見られる。
(左からイチョウ並木、日本庭園のモミジ、ケヤキ、ツツジ)

赤羽緑地
11月20日近所の赤羽緑地を散歩した。家の近くにこんなに素晴らしい紅葉があった事にあらためて気づかされた。

(左からケヤキなど、湖畔の紅葉、散歩道の紅葉)


水戸八幡神社
11月21日スケッチ会で歴史館へ行く途中時間があったので八幡神社へ立ち寄った。此処にはケヤキの大木と葉付イチョウの大木がご神木とされていた。ケヤキは逆光で写真が旨く撮れず諦めた。イチョウは葉付イチョウで樹齢800年、樹高42m、幹回り9mとのことだった。
(拝殿脇のお葉付きイチョウ)


茨城県歴史館
11月21日歴史館へいった。イチョウは落葉が始まっていた。落ちたギンナンの匂いが辺り一面漂っていた。ケヤキは未だ葉がついているものが多く見られた。

(左から旧水農建屋前のイチョウ並木、庭内のケヤキ、門の近くのケヤキ)


にじのなか(追記)
11月26日水戸へ出かける途中東海村のJA直売所「にじのなか」の構内に大きなイチョウの木が未だ落葉せずに残っていることに気づいたので、立ち寄って撮影した。水戸も日立もイチョウはすでに落葉して居るところが殆どなのに、暖かいため黄葉が始まるのが遅かったのかなと思っている。



紅葉と黄葉について
一般的には、落葉広葉樹の葉が紅色や黄色に変色する事をいい、「紅葉」と書き表す。
正しくは、紅色に変色することを紅葉、黄色に変色する事を黄葉という。
 変色する仕組み
木の葉には「クロロフィル」という緑の色素と、「カロチノイド」という黄色の色素が含まれて居る。
その両者が光合成の働きを行っている。光の強い時期にはクロロフィルが強いので、葉は緑色となる。
秋になり日差しが弱くなると、クロロフィルが分解され、カロチノイドだけが残り葉は黄色に変色する。これが黄葉である。モミジなどの葉は、葉の中に糖分が増え「アントシアニン」という紅い色素が合成される。これが紅葉である。纏めると、
  • 緑色:クロロフィルの分解による。
  • 黄色:カロチノイドの分解による。(イチョウ、柳、カバの木、ブナ、コナラ等)
  • 紅色:アントシアニンの合成による。(イロハカエデ、ソメイヨシノ、ナナカマド、ドウダンツツジ等)

    ケヤキはニレ科の落葉広葉樹であるが、遺伝子の影響が強いと言われ、個体によって、紅葉する木と黄葉する木があるとのこと。

    万葉集では、黄葉と表記されるものが長歌、短歌併せて82種に上るとの事であるが、内容から紅葉と思われるものも含まれているとの事であり、その時代から紅葉は見られたとの事である。